嶋田利広ブログ

会計事務所の職員教育

監査時に全く社長に相手にされなかった職員の「社長面談」が増えた理由

facebookカスタムネイル監査担当の社長面談が増えた理由

これはある会計事務所監査担当者にドキュメントです。 彼はコミュニケーション力に問題があり、監査で訪問しても先方の経理担当者(奥さん含む)と実務の話しかしていませんでした。

声が小さい、提案ができない、相手から何か言われたら自分の意見を通すことができない、常になんかびくびくしていて自信がない、それが彼の印象でした。

事務所の所長や先輩からの常に注意指導はされているし、私の研修にも参加しています。

研修ではロープレも何回も経験しています。

しかし、生来に性格は変える事ができず、相変わらず受け身の態度です。

 

1、性格的にムリなタイプに指導強制してもやはり無理

性格は変えられません。

しかし、意識は変えることができる、それが従来の考え方だしその考えにそって意識が徐々に変わるケースも多々あります。

ところが、性格が邪魔して「ポジティブ」になれない人もいます。

私に経験でも何回も研修でロープレをしたり、テクニックを教えたり、少しでも「気づき」につながる支援をしても、一向に変化しない職員もいます。

最初は指導方法に問題があるのか、いろいろな変化球を付けたり、切り口を変えたりしてもダメ。

他研修に参加させ、違う講師に指導してもらってもダメ。

そういう事が何回も続くと「性格を超えられない」と諦めの境地になってしまいます。

 

2、社長面談や提案は本人の努力に依存しない?

研修や教育は本人の努力する気持ちや気づきを与える為に行います。

しかし、それが効果ないなら違う方向性を考えなければなりません。

これまでは職員の意識改革や行動改革などの本人の努力に依存していた訳です。

本人が変わらなければ管理やチェックを厳しくし、「やらざる得ない」ようにするのでしょうが、それでも「意識がない職員」はやった振りややっつけ仕事でお茶を濁すか、叱られてもやらないと腹を括るのです。

もう、そういう本人の意識次第を期待してもダメ。

社長面談や提案力の向上は本人が頑張って努力するのではなく、先方から「質問されたり、話しかけられるように」持っていく「引き寄せ型」のスタイルに切り替えることです。

 

3、経営者に興味を持ってもらう「実例テンプレート」と解説文を渡すようにルール変更

これまでも事務所から小冊子などのツール提供はしていました。

しかし、それを見てからといって質問や問い尋ねをしてくる経営者は少なく、小冊子も机や本棚に積み上げられる状態でした。

●したら経営者の気が引ける面談ができるか?

●経営者から質問が来るようなデータやツールとは何か?

●税務以外の経営課題で興味があるものが何か?

こういう事を所長はじめ幹部と一緒に検討しました。

そこで、当社が過去から積み上げてきた「実例テンプレート」をいろいろ見せて、その使い方などを紹介しました。

(これは「コンサルティングノウハウ市場」というサイトから有料ダウンロードされる、コンサルティング現場で作成したアウトプットばかりです。【コンサルティングノウハウ市場 実例テンプレート】

するとある幹部が

「先生、この実例テンプレートのコピーを経営者にデスクにおいて、どーんとキャッチコピーを大きく書いて、使い方の文書を残しておけば、経営者から問い合わせがくるかもしれないですね。」

ある幹部は

「毎月1つの経営課題別のチェックリストに沿って聞き出したり、社長に考えて貰えば喜ばれかも…」

と意見がでました。

要は税務会計以外で経営者が関心がある課題の他社事例や検討のチェックリストを見せればいいのではという事でした。

 

4、ある日、社長から「こんなのがあると良いね、これどこの?」と聞かれ・・・

早速、経営課題別のチェックリストや経営者が関心がある実例テンプレートを毎月コピーして、社長のデスクにおいておくようにしました。

すると3か月目、監査をしている最中、社長から

「机にあった『新規事業参入のチェックリスト』はどう使うのかな?実はある案件が来ていてどうしようか考えていた所なんだが…」

とその担当者に話しかけてきました。

彼は社長室でその新規事業参入チェックリストの上から一つ一つ聞いて、課題を横に書き出しました。

時間が来たので途中まででしたが、社長から「来月はいつ監査にくるの?いろいろ課題を一緒に整理しようか」といわれました。

社長から来月の監査日程を聞かれたのは初めてでした。

 

5、少しずつ自信を持った監査担当者

その件依頼、他の経営者に対しても「実例テンプレート」を意識的に説明するようになりました。

経営者への提案とか監査後面談を難しく考えていた職員は「実例テンプレートを使って、先方から問い合わせが来るよに持っていけば、面談の入り口はさほど難しくない」と思うようになったようです。

 

 

実はこの出来事は他の会計事務所でも起こっています。

そこで弊社は税理士向けの新聞を発行をしている「ゼイカイネット」と組んで、この実例テンプレートを毎月2回配布し、経営者との面談に付加価値をつけることを目的に「会計事務所スキルアップ塾」を推進しています。

まずこのTOPページから下の方にスクロールしてください。そこにある実例テンプレートや動画解説をご視聴ください。

監査現場に活かす 会計事務所スキルアップ塾

恐らくこんなノウハウが定期的に配信されることは他ではありません。あったとしても個別対応の高額コンサルティングが必要なはずです。

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