2025.6.14 生成AI継栄塾2回目開催。今回は「事業承継を生成AIで創る」です。
先日、長年MAS指導をしている税理士法人で第2回目の「生成AI継栄塾2回目」開催しました。
今回は「事業承継を生成AIで創る」をテーマに、参加した10名弱のこの税理士法人の顧問先企業の経営者や幹部に生成AIを体験してもらいました。
もともと、弊社が通常クライアントに提供している「事業承継10カ年カレンダー作成」や「社長から後継者への職務権限移譲計画作成」コンサルティングを、生成AIを使って、『より簡単に、より手早く作成しよう』という趣旨です。
だから受講者にはWi-Fi環境でノートPCを用意して、そこに実際に入力してもらいました。
受講者の反応もすこぶるよく、喜んでいました。
ではどういう内容で行ったのか?
1,まず生成AIの基本知識を学習
今回初めて参加される方もいるので、現在の生成AIの状況や経営管理にどのように使うかの講義をテキスト(パワーポイント)20ページをモニターで見せながら解説。
参加者には事前にプリントを渡しているので、それを見ながらの講義受講です。
ここでは主にテキスト型の生成AIで経営の各機能の中で何ができるのか、事例を解説しました。
しかし、多くの参加者は「へー、そうなのか」程度の意識でまだピント来ません。
この手の生成AI研修は実際にChatGTPを立ち上げ、適切なプロンプトを入れて、どんなものが生成されるかを体験しないとなかなか伝わらないものです。
ただ、生成AIの活用の未来(すぐそこまで来ている未来)の話をしたとき、受講者の顔色も真剣そのものに代わりました。
例えば
⑴生成AIを使う事で人件費やアウトソーシング費用が激減する事
⑵新規事業、商品開発からマーケティングまでのツール作成や開発の短期間化で受けるメリット
⑶定年の高齢社員が持っている「暗黙知」のノウハウが継承されない技能を生成AIで「形式化」できる事
⑷社員教育が簡単になり、中小企業でも人材育成の仕組みがお金をかけず構築できる事
⑸根拠ある経営計画書が短時間で作成でき、金融機関に説明しやすい事
こういう事例を話しました。
これらは経営者にとって重要な課題だから、「生成AIでそんなことまでできるのか。本格的に使わないとやばい」と思ってもらったようです。
2,「非財産相続承継の『見える化』とはどういう事か」講義
一通り「生成AI」の基礎講義のあと、一般的な相続税対策以外の事業承継で重要な「非財産相続承継の見える化」ノウハウを講義しました。
「うまくいく院政や失敗する院政」
「経営者が後継者に教えなければならない事項」
「事業承継10カ年カレンダーとはどういうものか」
「経営者の価値観や経営判断基準の承継はどうするか」
こういう事を事例を通じて、解説。
これもテキストに入れているので、それを見てもらいながらの講義です。
3,第1プロンプト経験・・事業承継の現在の課題
さていよいよ実際のプロンプトに情報を入力し、ChatGTPを使う場面です。
まず第1プロンプトとして、現状の事業承継の課題についての16個の質問と記入欄があるWordを各自のノートPCで立ち上げます。
そこに私が一つ一つ解説しながら、各自は質問の課題を入力します。
仕方が分からない受講者には会計事務所の職員が即サポートします。
この第1プロンプトは「非財産相続承継」の課題を整理するだけです。
この情報がいずれ「事業承継10カ年カレンダー」に影響していきます。
下記がそのプロンプトです。
この青部分に実際の各企業の実態を入力します。
これをコピペしてChatGPTに入力します。
4,第2プロンプト経験・・経営者の職務権限確認
第1プロンプトがChatGPTに入力できたら、現在の社長が行っている職務権限や意思決定の内容、決定に伴うルールを書き出します。
これは30の質問があるので、一つ一つをしっかり書いてもらいました。
今経営者が行っている職務や意思決定を今後、後継者や後継者時代の役員幹部にどう移譲していくかを決める重要な作業です。
これも入力したら先ほどの同じChatGPTにコピペします。
5,第3プロンプト経験・・事業承継10カ年カレンダー作成
これまでの第1プロンプト、第2プロンプトをChatGTPの同じスレッドに入れてきたので、生成AIは学習しています。
今度は実際の名前や役職を入れて、今後10年間にどういう役職推移や職務範囲をしてもらうかの情報を入れてもらいます。
第3プロンプトではこの情報だけで結構です。
後は裏で設計された項目が、第1プロンプト、第2プロンプトで収集された情報を整理統合し必要なアウトプットを出していきます。
使ったプロンプトは下記です。
生成AI継栄塾では、実際のプロンプトフォームに参加者企業の実態を記入し、チェーンプロンプトとしてChatGPTに読み込ませ、必要な生成物を出します。
こういう経験を通じて、経営者や幹部が自然に生成AIを使ってもらう事が目的です。
しかし、これまでコンサルタントが有料で行っていたサービスが、こうも簡単に生成AIで作成できるとなると、本当にコンサルタント業界はやばいと感じます。
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