「一日経営ドック」というコンサルティング商品開発のススメ
SWOT分析、事業再構築、経営承継可視化コンサルタントの嶋田です。
弊社では「一日経営ドック」というコンサルティング企画があります。
これは、特定のクライアントに対して終日掛けて「クロスSWOT分析」「中期収支計画」「基本戦略体系図」「ロードマップ」を作成するという結構ハードな企画です。
過去10社位実施してきましたが、それからの経営顧問への転換率は50%を超えています。
「一日経営ドック」では特定の課題のフォーカスして一気にアウトプットしていく研修です。
この手の研修パッケージを自分のUSP商品として持つと、いろいろな機会で提案ができると思います。
1、一日経営ドック「SWOT分析から経営計画作成ver」の流れ
今回の弊社の一日経営ドックは、目的の主体が「クロスSWOT分析からの収支計画と行動計画」です。
大きな流れは
10:00 現状の経営状況、固有情報の把握の為のインタビュー
10:15 他社のクロスSWOT分析と「根拠ある経営計画書」の事例学習…事前に限定公開のYouTube動画での「SWOT分析を使った経営改善計画書事例」を見せることもある
10:30 クロスSWOT分析(強み、機会)の聴きだし
12:00 昼食休憩
12:50 クロスSWOT分析(強み、機会、積極戦略)を錯綜しながらヒアリング
13:40 「積極戦略」で複数の具体的商材を確立
15:00 商材を3か年収支計画に当て込み
16:30 商材を実現させるロードマップ(中期アクションプラン)作成
17:00 実抜体系図の作成
17:40 終了
こんな流れです。
2、参加者は少数で、アウトプットが基本
参加者は極力少ない方が円滑に進みます。
単なるSWOT分析だけなら、関係者が複数いても構いませんが、収支計画では販管費の内容まで確認するので「数値を公開しても良い役員幹部」までに限定しています。
また「アウトプット型コンサルティング」で進めるので、ヒアリングしながらフレームに入力していくスタイルです。
参加者はモニターを見ながら、アイデアや意見を言います。
最初に他社事例を解説し、だいたいの流れを把握してもらいます(先に事前に限定公開のYouTube動画での「SWOT分析を使った経営改善計画書事例」を見せることもある)
そして用意した基本Excelフレームにヒアリングしながら入力していきます。
3、一日経営ドックでのおススメ企画⑴「年間販促・キャンペーン企画スケジュール」作成
一日経営ドックは「SWOT分析と根拠ある経営計画書」だけではありません。
例えば、営業部門の管理者と一緒に「年間販促スケジュール」「年間キャンペーンスケジュール」を詳細に決めていくこともあります。
キャンペーンの企画内容や行動プロセス、顧客への案内文、特典企画、場合によっては「キャンペーンパンフ」の作成まで行います。
これもヒアリングしながら相手が言ったことをどんどん文字化していくものです。
終わったら、年間キャンペーンの詳細やパンフなどの具体的なアウトプットが出ているので、クライアントも行動へ転換しやすくなります。
この販促キャンペーンを決める際には、「自社の強み」と「顧客の要望=機会」から捻出します。
これもSWOT分析の派生型といえます。
4、一日経営ドックでおススメの企画⑵「ブログ・メルマガ記事」作成
これは顧客や見込み客への情報提供をする為のブログ、SNS、メルマガの今後の配信計画と向こう5~10回程度の記事を1日の中で作成していくものです。
そんなもののニーズがあるのか?と思う人もいるかもしれません。
しかし、「情報提供はしたいが文書を書くのが苦手」という経営者は結構な比率で存在します。
だから、記事の必要性を説いて「記事を書いてください」と指導するより、
「ここで一緒の書きましょう。私が素案を書くので、それを微調整してもらってコンテンツを5~10本作りましょう」
と実際に作り上げるのです。
最初に記事タイトルを作り、大目次、中目次、小目次を作ります。
これをヒアリングしながら皆で決めていきます。
参加人数が複数なら、大中小目次を決めた後は、チーム・ペアに分かれて記事を書いてもらいます。
研修後に添削をしてお返しするサービスも入れると良いでしょう。
5、一日経営ドックでおススメの企画⑶「部門・個人KPI目標設定」作成
先ず各部門・各個人のKGI(最終到達指標)を確認します。
それを実現する為の具体策をKSF(重要成功要因)として列挙します。
そのKSFを行動分解して、それぞれに行動結果、行動プロセスが数値で分かる目標設定をします。
それがKPI(重要業績指標)です。
これを講義や班別討議、個人作業を通じてアウトプットしていきます。
この目標設定の結果は個人発表して、修正のアドバイスや中身修正を指導します。
できれば、事前に人事評価との関連を決めておくと良いでしょう。
KSFを決める際にSWOT分析を行い、そこから生まれた「積極戦略」がKSFになるケースが多いので、ここでもSWOT分析を上手に使うと良いでしょう。
6、一日経営ドックでおススメの企画⑷「新商品コンセプト」作成
これまで10数社で実施してきたコンサルティングです。
主に「商品開発SWOT分析」からコンセプトづくりをしていきます。
また新商品開発の方向性が先に決まっているなら、商品開発SWOT分析で、
●仕様の詳細
●顧客ターゲットへの訴求、差別化の訴求
●マーケティング戦略
などを「積極戦略」から導き出し、それをアクションプランにするだけでも、意味のある研修になります。
このように、ご自身のUSPを再検討し自分なりの「一日経営ドック」の企画を決めて、事あるごとにPRしていくことで接点開発をする事です。
また、この「一日経営ドック」もいきなり申し込む人もそう多くありませんので、「無料経営相談」を先にしてから「お申込み契約」という段取りを踏んだ方が、敷居が低くなります。
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