●●が経営計画書の具体的な根拠になる⁉
「強み」を引き出すSWOT分析コンサルタントの嶋田です。
ある会計事務所の職員が、昨年早期経営改善計画を顧問先に提案しました。
顧問先も承諾し、金融機関も了承。早速早期経営計画書に着手。
財務面の分析や返済資金をベースにした利益計画を立て、中期の収支計画は予定通りに出来ました。
そして、「主要な経営課題」の作成に入りました。
問題はそこから、迷走が始まりました。
1、経営者が答える経営戦略に根拠がない
「主要な経営課題」とは、「どんな儲かり具体策を出すか」という事です。
コスト削減対策ばかりでは、「儲かり具体策」は成り立ちません。
担当者は一生懸命、経営者の具体策を聴いたそうです。
すると、経営者からは
「こんな商品を取り扱えば、売上が増える」
「この商品を値上げして利益率を改善すれば、収益が変わる」
「今のこの商品を、他地域に新規開拓すれば可能性が広がる」
「この作業のムダを防げば、原価率は下がる」
といくつかの意見が出てきたので、それをそのまま「主要課題」に記載したそうです。
しかし、その職員はちょっと疑問が出てきて、それぞれの具体策や方針ができる根拠は何かと再質問しました。
すると、経営者からは具体的な根拠は出ず、
「こうあって欲しい」みたいな思いだけの「タラレバ」意見が多くを占めたそうです。
2、具体性と根拠がない主要経営課題は、アクションプランが書けない?
あるべき論、タラレバを主要な経営課題の経営戦略に書いたとしても、アクションプランを各段階で、中身がなく抽象論になる筈です。
もし、経営者がこうありたい、タラレバを言ったら、その根拠づくりに議論をしないと本当に形式的な「早期経営改善計画」のなりがちです。
今ならそれが「事業再構築事業計画書」だと言っていいでしょう。
私たちはアクションプランの具体性や独自性、また仕掛の状況を見れば、その経営戦略の可能性がだいたい判断できます。
監査担当者は「経営戦略の中身」に、関心をもって「それって、本当に実現できるのか」と問題意識をもって、突っ込んで質問をすべきです。
3、アバウトな経営者に気付きを与える「質問メソッド」
経営者のアバウトな方針、深掘りしていない具体策をそのまま「経営計画書」に書くだけならそこに付加価値はありません。
だいたい、そんな中身は実行されないはずです。
経営計画書を支援する監査担当者に確実に質問して欲しいのが
「商品戦略」
「顧客戦略」
「価格戦略」
「人材戦略」
の4つのカテゴリーの質問です。
これら4カテゴリには、「収益改善の根拠」が全部含まれています。
しかも、「社長、今後どんな商品で儲かろうと思ってますか?」のようなバカみたい質問ではダメです。
●社長、今一番売れている商品は何ですか?
●誰が買うんですか?
●なぜ御社で買うんですか?
●その顧客を拡大しようとしたら、どんな可能性がありますか?
●そのためにはどんな仕掛けが必要ですか
みたいな、経営者が「うーん」とリアルに考えさせる質問です。
4、収益改善の根拠ある具体策は「商材の積み上げ」
経営改善計画であれ、通常の経営計画書であれ、「収益改善の根拠は、商材具体策の積み上げ」になります。
商材とは、商品開発や顧客開拓、既存商品の新たな売り方、新規企画、既存顧客への深耕対策を考え、そこに数量と価格を掛け合わせて売上が出ます。
また、コスト対策を考える場合は、原価別、経費別に「そのコスト削減ができる根拠」を詰めていきます。
商材の積み上げは、商品の可能性、顧客の可能性を自社商品の「強み」を掛け合わせて具体策を出します。
それがまさに「SWOT分析」の手法です。
SWOT分析を使う事で、経営者の曖昧な表現、アバウトな方針に「具体性という切込み」を入れます。
だから、「商材の積み上げ」にはSWOT分析が有効なんですね。
但し、一般的なSWOT分析ではダメです。
当社の提唱している「クロスSWOT分析」を使う事をお勧めします。
5、早期経営改善計画の主要経営課題の中身を聴きだすヒント
まだ、弊社の「早期経営改善計画のアクションプランの聴き方書き方ヒント集」を無料ダウンロードしていない方は、「無料書籍ダウンロード」から是非ダウンロードしてください。
先ほどの「商品戦略」「顧客戦略」「価格戦略」「人材戦略」について、33個の具体的な聴きだし方ヒントと書き方を書いたPDF(A4版8ページ)が即入手できます。
早期経営改善計画書策定のアクションプランの聴き方、書き方ヒント集
事業再構築補助金の事業計画も、早期経営改善計画書も本質は同じ。
業績が上がる具体的根拠を明確にすることこそ、事業計画書の本質です。
YouTube登録と高評価をお願いします。
こちらのページもいかがですか?
無料電子書籍ダウンロード
「これを無料で渡すんですか?」と同業のコンサルタントがビックリしたマニュアルをご提供!各種コンサルティングマニュアルを揃えております。
コンサルティング現場実例ノウハウ
「こんな実例ノウハウを、こんな価格で売るって正気ですか?」と仲間のコンサルタントがあきれた「コンサルティング現場で活用した実例ノウハウ」があります。クライアントとの面談や会議で、また研修時に「見せるツール」しかも記入実例付きのリアルテンプレートを豊富に掲載。