2026.9.8 「AIを導入しています」と胸を張って言える会社の共通点――なぜ最初の一歩は「カスタムAI」なのか?

2026.9.8 「AIを導入しています」と胸を張って言える会社の共通点――なぜ最初の一歩は「カスタムAI」なのか?

 

「うちの会社も生成AIを導入しました」

最近、経営者との会話やセミナーの場で、そう胸を張って語る社長が増えてきました。

しかし、詳しく現場の実情を聞いてみると、「ChatGPTやGeminiに個人的な質問をして、文章の壁打ちに使っているだけ」というケースがほとんどです。

これでは本当の意味で「会社として業務にAIを導入した」とは言えません。

それどころか、社内ルールが曖昧なまま社員が勝手に無料版を使う「シャドーAI」が横行し、機密情報の漏洩リスクに怯えている経営者も少なくありません。

会社としてAIを正しく機能させ、成果を出すためには、個人の壁打ちから一歩進んだ「自社専用のカスタムAI」の導入が不可欠です。

本稿では、中小企業が安全かつ確実に業務へAIを定着させるための道筋を解説します。

1:AI活用の「3つの段階」――多くの中小企業が第1段階で止まる理由

企業のAI活用には、明確に「3つの段階」が存在します。

第1段階は「都度質問・壁打ち」の段階です。

ChatGPTなどの入力欄に、思いついた質問や指示(プロンプト)をいちいち手入力し、回答を引き出す使い方です。

現在、AIを使っていると語る中小企業の9割以上が、実はこの第1段階で止まっています。

第2段階は「カスタムAI」の段階です。

業務の目的に合わせてあらかじめ設計されたプロンプトや前提条件がAIに組み込まれており、誰が使っても同じレベルのアウトプットが再現性高く出力される仕組みです。

そして第3段階が、Claude CodeやCodex、自律型エージェントツールなどを使い、AIが自律的に判断して一連の仕事を完了させる「AIエージェント」の段階です。

多くの経営者は「これからはAIエージェントの時代だ」というニュースを見て、第3段階を目指さなければと焦りがちです。

しかし、専門的なITエンジニアがいない中小企業にとって、自律型エージェントの導入は技術的にも心理的にもハードルが高すぎます。

中小企業がまず目指すべき現実的かつ最大の投資対効果を生むポイントは、間違いなく第2段階のカスタムAI」の構築なのです。

 

2:【コンサル現場のリアル】「とりあえず有料アカウント配布」で形骸化する社内

コンサルティングや会計事務所の巡回監査の現場では、次のような「あるある」の光景が頻繁に見られます。

ある製造業の社長が「これからはAIの時代だ!」と号令をかけ、全幹部と事務スタッフにChatGPTの有料アカウントを一斉に付与しました。

ところが3ヶ月後に社内を調査してみると、定期的に使っているのはIT好きの若手社員1名だけ。

彼がやっているのも「メールの文面を少し直す」「個人的な調べ物をする」程度で、肝心の見積書作成や工程管理、月次レポートの作成といった基幹業務には一切活用されていませんでした。

他の社員に「なぜ使わないのか」と聞くと、

「何をどう入力していいかわからない」

「変な指示を出して間違った答えが出たら怖い」

と口を揃えます。

これが「第1段階」の限界です。

人間側のプロンプト入力スキルに依存している限り、AI活用は絶対に組織へ定着しません。

「誰が入力しても、自社の求める品質で経営資料や提案書、業務改善案が出てくる」という枠組み、すなわちカスタムAIという共通の仕組みを会社が用意してあげない限り、ツールはただ放置され、毎月のアカウント費用が無駄に消えていくだけなのです。

 

3:業務を劇的に変える「カスタムAI設計研修」と推進担当者の育成

では、どうすれば社内にカスタムAIを根付かせることができるのでしょうか。

その答えは、ツールの導入ではなく「人材育成(研修)」にあります。

社内で安全にAIを使い倒すためには、まず利用規程(情報セキュリティルール)を明確に定め、社員が隠れて私用AIを使う「シャドーAI」を撲滅しなければなりません。

そのうえで、「自社の日常業務をカスタムAIに落とし込むための研修」を実施することが極めて重要です。

外部のITベンダーに丸投げして作ってもらったシステムは、現場の細かな業務変更に追随できず、すぐに使われなくなります。

日頃から現場の業務フローを熟知している社員や次世代リーダーが、自らの手で「どのような指示と前提条件を組み込めば、属人化している業務をカスタムAI化できるか」を設計できるようにならなければなりません。

社内にカスタムAIの設計ノウハウを持つ担当者や推進部門を育成することこそが、中小企業におけるAI内製化の最短ルートであり、最大の参入障壁(自社の強み)になります。

 

4:ゼロから作らなくても即実践できる「経営ナビAI」という選択肢

社内研修を通じて人材を育てるとはいえ、「ゼロから業務プロンプトを構築し、カスタムAIを作り上げるのはハードルが高い」と感じる企業も多いはずです。

特に経営計画の策定、人事評価の調整、KPI監査、業務合理化といった高度なマネジメント領域では、そもそも経営ノウハウがなければ精度の高いカスタムAIを組むことはできません。

そこで中小企業や、それを支援する士業・コンサルタントにとって強力な武器となるのが、RE経営プロダクトである「経営ナビAI」です。

「経営ナビAI」には、私の長年の経営コンサルティング現場で培われた実践的なノウハウをもとに、中小企業の経営改善、業務効率化、人事評価などに直結するカスタムAI群があらかじめ標準実装されています。

自社で一からプロンプトを試行錯誤する開発コストと時間を大幅に削減できるだけでなく、高度なセキュリティ環境が確保されているため、機密情報を扱う中小企業でも安心して全社導入が可能です。

ゼロから苦労して作るのではなく、実績ある「完成されたカスタムAI」をベースに業務へ組み込むことで、導入初日から会社全体の生産性を劇的に引き上げることができます。

単なる「壁打ち」から脱却し、社内の誰もが迷わず高品質な成果物を得られる「カスタムAI」を確立して初めて、企業は「AIを導入している」と公言できます。

AIエージェントへの飛躍を焦る必要はありません。

まずは自社に合ったカスタムAI研修で人材を育て、実戦的な「経営ナビAI」のような仕組みを活用しながら、確実で安全なAI経営の第一歩を踏み出していきましょう。

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