コンサルタントの研修商品の作り方
以前のブログで「コンサルタントに取って研修商品は重要な副収入」だと言いました。この場合の研修とは「公開研修」ではなく、「企業単位」の研修です。では、どうやって「研修商品」を作り上げ、受注までもっていけばいいのでしょうか?
1、研修商品の企画(テーマとターゲット)を決める
研修商品で大事な事はまず、テーマです。このテーマは普遍的な内容でも良いですが、コンサルタントがターゲットにしているクライアントの属性に沿ったものが良いですね。出来れば差別化した絞ったテーマがお勧めです。左側が一般的な研修名称、右側が絞った研修名称です。
- 「リーダーシップ研修」⇒「初めて役職者になる為の心構えと、チームをまとめるテクニック研修」
- 「営業トーク研修」⇒「初回面談突破トークと2分プレゼンテクニック研修」
- 「課長研修」⇒「部門のトラブル、クレームが早わかり「見える化」仕組みづくり研修」
等と、研修名で、「何をどうするか」がある程度分かる方がベターです。恐らく、日ごろの経営者とのお付き合いから、ニーズは聞いていると思うので、そのクライアントの実情に沿った研修テーマを決めると、オーダーメイド研修ができます。そのオーダーメイド研修は、その後他のクライアントにも提供できます。
2、研修商品の開催概要・研修カリキュラムを決める
開催概要とは受講者ターゲット、研修時間(2時間なのか1日なのか、宿泊なのか、月1回×3か月なのか等)です。これはクライアントの実情で変わりますが、そのクライアントが受け入れ易い開催パターンを決めます。開催概要が決まれば、次にその枠に沿って、研修カリキュラムを決めます。研修カリキュラムを決めるポイントは、
- この研修の目的と研修後のアウトプットを箇条書きにする(アウトプットとは研修効果がこんなカタチで現れるという物)
- 講義、ワーク、班別討議、テストなどをバランスよく配分する(連続講義にならないように配慮する)
- 各講義、ワーク、班別討議の中身を箇条書きにする
- カリキュラムは所要時間と時刻、内容が分かるようにする
そして、「〇〇研修 開催概要」として相手に見せます。
3、カリキュラムに沿ってテキスト・資料の作成
講義テキストには2パターンあります。
- パワーポイントでプロジェクターを使って講義するパターン
- WordやExcelで小冊子にプリントして配布するパターン
です。講義時間を考慮して、テキストは分かりやすくやや大きめの文字で作成した方が見やすいです。更に文字ばかりだと見にくいので、イラストや写真などもネット上から無料ダウンロードして貼り付けるのも良いですね。テキストの書き方は、いろいろなパターンがあるでしょうが、私の場合はほとんど「本」を書く順番で作成します。
- 講義で話す大目次、中目次、小目次で整理
- 講義の流れは「課題・問題(何が問題なのか)」⇒「原因(どこに原因があるのか)」⇒「対策・事例(どうすればいいのか)(どんなケーススタディがあるのか)」
- 講義中に「ちょっと一服コーナー」を設けて「ワーク」をさせる(講義での集中力を高める為)
4、ワークに必要な記入事例
あるフォームに研修テーマに沿って何かを書かせる「ワーク」では、個人差が生まれます。抽象的な表現でササッと書くタイプ、細かくダラダラと中身のない事を書くタイプ、やたら空欄が多いタイプ・・ワークの時間は限られています。中身のないワークになる理由は、記載事例がないからです。何をどう書けばいいのか、イメージが沸かず、頭の中で考えているばかりだからです。私の場合、どんなフォームに書いてもらうにしても、記載事例や書き方ダミーを資料に追加して配布し、その書き方を解説します。
5、研修商品をPRする
オーダーメイドで作成した研修も、他のクライアントや見込み客でも活用したいですね。一度経験したオーダーメイド研修は、その後は「研修パッケージ商品」にしていくわけです。その為にはPRが欠かせません。そのPRの結果、見込み客や他のクライアントから「〇〇と言う研修はどんな感じですか?興味があるんですが・・」と言われたいわけです。先ず、自社のホームページに研修商品をアップします。研修概要やカリキュラムも入れて。
そして、メルマガやブログで、研修商品に関する話題を不連続で何回も取り上げます。その時、「詳しくはこちらへ」とホームページの記載URLを貼り付けます。後は「お呼ばれセミナー」や講演等で、研修商品のチラシを配布したり、講演テキストの巻末に印刷します。
コンサルタント業界では少ないですが、請求書の封筒の中に「研修商品のチラシ」を入れるコンサルタントもいますね。
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