新人コンサルタントでもできる「アウトプットコンサルティング」の定義
コンサルタントと一言で言っても、いろいろなパターンがあります。 本来の経営コンサルタントなら、「企業診断又は現状認識をして、課題を抽出、その課題解決の処方箋という具体策を提案し、クライアントと一緒に取り組み、モニタリングをしていく」というカタチです。
専門知識と経験が必要で、いわばプロのコンサルタントです。 次に、特定分野に強いノウハウと経験がある方が、指導的に行うコンサルタントがいます。 WebやSNS,YouTubeマーケティングなど最近のはやりのものや、販促、物流、IT化、人事又は建設業専門などの〇〇業界専門など。 これらは自身の経験と専門ノウハウを教えていくパターンです。 これら2つはそれなりの経験とスキル、ノウハウが必要で一朝一夕に出来上がるものではありません。
だとすると、コンサルタントは限られた人しかできない事になりますが、面白いものでこれらの専門コンサルタント以上に評価されやすい「アウトプットコンサルタント」というジャンルがあります。 この「アウトプットコンサルタント」なら、専門経験がなくても経営者にすぐお役に立てて、ノウハウも現場でどんどん吸収できます。 では、「アウトプットコンサルタント」とはどういうものでしょうか?
1、経営課題解決をすべて「可視化」するコンサルティング
「可視化」「見える化」というと、現場レベルで課題の共有や進捗状況がリアルタイムで見られるもので、ホワイトボードや電光掲示板、PCモニターに随時新情報が映し出されているイメージかも知れません。 確かの一般には、それが「見える化」というものです。
「アウトプットコンサルティング」における「可視化」「見える化」では、経験知、暗黙知など口頭で言われているものをすべて「文字化」していくことを指します。 例えば、面談時に経営者から 「新商品がなかなか売れないんだよね。」と言われたら、すかさず「 売れない理由は何ですか?営業の課題と商品の課題と顧客の課題に分けて、原因を整理しましょう」と言って、ノートパソコンに「原因ロジックツリー」を描いて入力していきます。 コンサルタントの質問から、それぞれ問題の本質やすべきことをしてない事実を明確にして、文字になっていきます。
そして、最後に「社長、この中で一番最初にやるべき事は何ですか?」と確認します。 今度は必要な課題を実行するための「対策ロジックツリー」をまた聞きながら、入力していきます。 この時モニターに映しながら、経営者は自分で言った言葉を文字化したものを見て、さらに深い議論を進めていきます。 こういう面談時でも「可視化」すると、経営者は考えやすくなります。 それ以外にも、様々な課題に対して「文字化」していくことで、経営者が喜ぶことは多数あります。
2、ヒアリングしながら、アウトプットすると経営者が価値を感じるもの
中小企業には、大企業のような様々なルールが明文化されたものがありません。 大企業が持っている「文書化」されたものを、この中小企業のレベルや内容に合わせて、オリジナルを作成します。
過去、私が作成した主だったものは
- 業務マニュアル、販売マニュアル、トークマニュアル、製造作業マニュアル
- 部署別・担当別職務基準書、各部門職務分掌、職種別等級別職能要件書類
- 幹部毎業務引き継ぎ書、自部門後継者重点教育計画スケジュール
- 就業規則、旅費規程、文書管理規定、退職金規定、諸規定
- 総合内務規定、部門ごとルール一覧
- (賞与用)行動評価の人事評価項目と採点基準一覧
- 部門別キャリアプラン
- 取締役毎コミットメントシート(成果と評価の基準)
- 年俸者の職務記述書
- 経営計画書5シート、根拠ある収支計画書、中期ロードマップ、アクションプラン
- 経営承継可視化シート一式、SWOT分析シート一式、KPI監査シート一式
- 部門毎ムダどり研修ロジックシート、部門毎コスト削減コミットメントシート
- 販売チラシ、Webページ用コピーライティング、重点商品のコピーライティング
多分これ以外にも、いろいろあると思います。 ほとんどがExcelかワードかPowerPointです。
3、アウトプットコンサルティングの技術は「質問技術、文書整理技術、文字入力技術」のみ
これらアウトプットコンサルティングに必要な知識はたった3つです。 「質問技術」 これは、文字化する為にどこまで具体的に掘り下げてヒアリングできるかで決まります。 先方が期待しているのは、「より具体的で、より分かりやすく、即使える」アウトプットです。 だから、その分野の素人であるコンサルタント自身が納得のいく表現にこだわって質問をどんどん掘り下げていきます。
「文書整理技術」 分かりやすくいうと、固有名詞で箇条書きにする技術です。 しかも5W2H(いつ、誰が、何を、どこで、何故、どのように、いくらで)を意識しながら文字化していきます。 「文字入力技術」 これは単純にフレームを作りながら、聞きながら、文書整理しながら、素早くタイピングする事です。 これがあまりに遅いと先方はダレてしまいます。
この3つの技術を使い、モニターに投影し、先方をそのモニターにくぎ付けし、見ながら入力し、この表現でいいか確認しながら、気づいたらある「文書化」が出来上がっているという感じです。 「アウトプットコンサルティング」は、素人や未経験者でも即成果物を出せるノウハウです。
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