嶋田利広ブログ

コラム

コンサルタントもリスク分散

今回の熊本地震では、まだまだ総括するには早過ぎますが、ある一つに事を考えました。熊本県内はほぼ、「食べる」「寝る」「片づける」「困った人を助ける」「生活再建の準備」「事業の継続」に人々の心は占められています。そんなとき、コンサルタントにできることは限られています。というか、しばらくは「コンサルティング」どころではないというのが実情です。当たり前ですよね。

そうすると、コンサルタントを本業にしている人のとって、大きな課題が生まれます。それは収入が激減するということです。震災だから当たり前だけど、人々の生活にとって緊急時も絶対必要というビジネスではないので、どうしても後回しになります。これがインフラ(水道電気、トイレ、生活、食事、ネット環境も含む)なら、優先順位が高いわけです。

しかし、コンサルティングというのは、今、即必要ではないですね。

私の会社は熊本が本社で、事務所は結構ぐちゃぐちゃになりましたが、何とか片付けをして、早い段階で日常の戻れそうです。しかし、クライアントが日常に戻れません。おそらく、コンサルタント、コーチ、会計事務所、仕業も同じでしょう。ここで言いたいのは、同じ場所で比重の高いビジネスをしていたら、ビジネスがすべてストップするということです。もし、リスク分散でほかの地域のクライアントがいれば、まだほかの地域で収入を上げることが可能になります。

当社の場合、収入比率が、ネット売上20%、福岡売り上げ30% 熊本売上20% 鹿児島他30%という構成です。すると、今回のような熊本が全面ストップしても、その影響は限定的と言えます(ただし、鹿児島は高速道、新幹線の不通で移動が難しい)しかし、このリスク分散が、コンサルタントにとって、大変な移動距離と体力の消耗があります。

この負担とリスク分散をどう考えるかです。平時には1地域で集中した方が効率的ですが、こういう緊急時はリスク分散が有効。でも経営のリスクマネジメントを考えるなら、リスク分散が念頭に置く必要があります。

下記をクリックすると、動画での解説がご覧いただけます。

動画解説 「コンサルタントもリスク分散」

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