嶋田利広ブログ

コラム

60歳を超えた経営コンサルタントが考えなければならないこと

私も今年でコンサルタントの世界に入って26年目になります。50歳ですから、まだまだコンサルタントとしては、現場でバリバリやっているつもりです。

いずれ、55歳、60歳、65歳と年齢を迎えても、健康であり続ける限り、恐らくコンサルタントは続けると思います。その時、今のスタイルの経営コンサルタントのままで、果たして良いかという事です。私は比較的若い時から、企業の経営会議や意思決定の場のコンサルタントとして参加することが多かったから、年齢が上がれば上がるほどそれなりの経験という付加価値も付くと思います。

しかし、専門コンサルタントの方々はどうか?

営業コンサルタントや飲食業の現場コンサル、生産現場のコンサル等々専門というカテゴリーは時代の変化が激しく、「昔とった杵柄(きねづか)」でいつまでも通じるはずがありません。また、仮に専門ノウハウは時々の時流に合わせて吸収していても、その指導を受けるクライアントの社員や幹部は、ドンドン若くなり、コンサルタントとの年齢ギャップが大きくなります。私は先輩コンサルタントを見ていて、どんなに優秀なコンサルタントでも、この年齢ギャップに勝てずに、契約を切られたり、研修講演ばかりに入る人たちを多く知っています。

激しい場合は、65歳を超えて、もうおじいちゃんの雰囲気が漂うコンサルタントが現場の会議や指導に入って、「ああだこうだ。昔はこうだった」とのたまうだけで白けてしまうのは当たり前。「じじい、あんたの時代とは違うんだ」と心で否定されるのは、至極当たり前です。決して、これは現場コンサルタントだけでなく、経営会議に参加する高齢者コンサルタントにもで同じ事が言えます。

社長も代が変わり、役員も若手になっているのに、前社長である会長の立場ばかりに立った高齢者コンサルタントは、本当に厄介です。会長の手前、形式上面従腹背するでしょうが、その実は「会長がもっと弱ったら、あのコンサルタントは解約する」と腹に決めていることでしょう。年配コンサルタントには、その体験経験に相応しいコンサルテーションがあると思います。

それは、「経営理念や経営方針、行動規範に沿った戦略や意思決定かどうか」の判断を行う事です。これはベーシックコンサルティングといわれるもので、業種規模に関係なく普遍の道理に基づくコンサルティングです。また、いつの時代も経営者を悩ませるのが、役員幹部人事や処遇決定です。ここにも、普遍の道理が存在します。こういうコンサルティングを月例の役員会や経営会議で、社長懇談会で行う事で経営者の懐刀になっていくのではないかと思います。

「ノウハウの切り売り」のコンサルティングは、いつまでも続きません。また、大手企業の経験者がより下位企業のコンサルティングを行う場合も然り。ノウハウではない、「コンサルタントの王道」を目指していきたいですね。

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