嶋田利広ブログ

コラム

SWOT分析スキル検定 オンラインコースの添削の結果分かった事

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現在、「SWOT分析スキル検定オンライン講義コース」の申込が増えています。 SWOT分析を学び、コンサルティング現場で活用したいという方が多いようです。

コロナショック後には、企業は事業の「選択と集中」が否応なく迫られるので、SWOT分析スキルが必要不可欠になると考えていると思われます。 このオンライン講義コースでも、受講者に「セルフSWOT分析」をしてもらいますが、その添削依頼が徐々に増えてきました。 「セルフSWOT分析」とは、オンライン教材でSWOT分析の基礎を学び、それを元に「自身の業務をSWOT分析」してもらい、USPを記入してもらい、それを私のところへ送信してもらいます。

それを、表現方法や中身、考え方、具体化の掘り下げについて、結構細かく、ヒントやアドバイスを書き込んで、返信するものです。 そこで、いくつかの「セルフSWOT分析」のポイントをご紹介しましょう。  

1、「機会」の掘り下げ不足が目立つ

これは実践のSWOT分析現場でも、多くの方が犯しやすい「機会の掘り下げ不足」が、セルフSWOT分析でも起こっています。 「機会の掘り下げ」とは、ニッチ市場を書き出す事です。 ニッチ市場の表現は、どういう顧客(細かい顧客属性)に、どんな具体的なニーズがあるかを書きます。

ここで概念的な表現をすれば、後の積極戦略でも表面的な言葉になってしまいます。 自分が書いた「機会」一つ一つに対して、「その顧客って、どんなタイプ」「その顧客って、どういう規模・地域・営業エリア・対象顧客・単価・売り方etc」「具体的な課題、ニーズ、困りごと」を掘り下げてください。 そう言うと、「そこまで小さくすると対象見込み客があまりに少なくなる」と懸念される方がいます。 しかし、それこそがミソです。 見込み客に刺さる表現とは、そういうものです。  

2、やはり「強み」が属人的になりやすい

「機会の掘り下げ不足」と並行して、「強みの属人表現」も多いです。 属人表現とは、物理的なものではなく、「指向・考え方」や「行動が早い」「コミュニケーションが云々」など、その人の性格や思想に由来することを「強み」として書いています。

それは、その人の「良い点」であり、「強み」ではありません。 「強み」とは、先の機会に使えそうな武器、経験、知識、スキル、データ、人脈などを指します。 ここの掘り下げは、「その強みって、機会の〇番にどうプラスになるのか?」と自問自答してみましょう。 意識してほしいのは、概念的な表現は悪、具体的な表現は善、ということです。 セルフSWOT分析で、これができないと、実際のクライアントに対してのSWOT分析現場はもっと難しくなります。  

3、「積極戦略」に商品サービス・USPが希薄

「機会」と「強み」が表面的だと、当然「積極戦略」も表面的な概念論になってしまいます。 積極戦略とは、「これを進めれば、受注がしやすくなる」「他社と差別化できる」「WebやSNSで反応がもらえる」というものです。 刺さらない表現では、見込み客には届きません。 「積極戦略」は、

  • どういう見込み客の特性に対して
  • 地域同業者より、圧倒的にどんなノウハウで
  • どんなメソッドと機能をPRして
  • その商品サービスの仮称は何で
  • どんな結果を出すか

こんな事を意識して、「積極戦略」を書いてもらえるとUSPにつながると思います。  

是非、セルフSWOT分析で、自身の深掘りを経験して、クライアントに活かしてください。

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