新年早々、公開SWOT分析コンサルティングLIVE実施
SWOT分析、事業再構築、経営承継の可視化コンサルタントの嶋田です。
1月7日に今年最初の「SWOT分析コンサルティングLIVE」を、クライアントである会計事務所の会議室で実施しました。
この会計事務所では2021年から「ヒアリングロープレ」を中心に毎月1回、若手の税理士や監査担当の将来幹部候補を中心に研修をしています。
その一環として実際の経営者に来ていただき、職員の眼の前で私が直接行う「SWOT分析コンサルティング」を見てもらったわけです。
来社されたのは飲食店を3店舗経営されている経営者。
「SWOT分析コンサルティングLIVE」時間は約2時間。
社長からヒアリングしながら、SWOT分析フレームへ入力。それをプロジェクターに投影します。社長はそれを見ながら、私の質問に答えます。
この「SWOT分析コンサルティングLIVE」を公開しているのは、おそらく日本でも私くらいかも知れません。
何故なら、人前で実際のSWOT分析コンサルティングを見せるというのは「勇気」がいることだし、「失敗したら」というリスク、そしてそれをギャラリーが観ている場で行うという緊張感が更に、平常心を阻害します。
しかし、この「SWOT分析コンサルティングLIVE」をこれま何十回も実施してきた事で「失敗しない本質」を身に着けてしまいました。
その本質とは何か?
1,監査職員は経営者に「SWOTをしませんか」を案内する
先ず監査職員は事前に「公開SWOT分析コンサルティングLIVE」の案内を、ニーズと効果がありそうな顧問先をセレクトして案内します。
その時のトークは
「今、SWOT分析の第一人者の嶋田先生の指導を受けています。先生が直接SWOT分析で今後の経営戦略や行動具体策を引っ張り出してくれるので、〇月〇日〇時、当事務所へ来られませんか?」
「無料で嶋田先生のコンサルティングが受けられます。費用は当事務所が負担しているので。それは私たち監査職員がその状況を観察しながらSWOT分析現場の教育を受けるためです。」
こんなトークで希望する経営者を事務所まで招聘するのです。
2,SWOT分析は「経営者の頭の整理」だと割り切る
初面談の為最初に簡単な企業概要を聞き出し、課題を整理します。
そして、「SWOT分析」から何を決め込みたいかを確認します。
その後は通常通り、「強み」「機会」「積極戦略」を聞き出しながら進めていきます。
順番通りではなく、経営者の言葉にこちらが反応して「強み」だったり「機会」だったりと縦横無尽に書き込んでいきます。
ここで大事なことは今回の目的が「経営改善計画書」でもなく、「SWOT分析」に興味があった経営者だったので「頭の整理」に重点を置きました。
実際に「公開SWOT分析コンサルティングLIVE」で来られる会計事務所の顧問先は、公開SWOT分析コンサルティングLIVEが終わっての感想を聞くと
●頭が整理された
●イメージがわいた来た
●どこから取り組むか、段取りが見えてきた
という感想を述べられます。
だから多くのSWOT分析の目的は「経営者の頭の整理」だけでも十分効果があるという事です。
3,SWOT分析では「経営者も気づかないアイデアだし」を期待しない
もしかしたらSWOT分析コンサルティングを「経営者も気づかないような凄い経営戦略が生まれる技術」だと思っている人がいます。
現実はそんな事はレアケースです。
2で述べたように既に経営者が思っている事を論理的に整理していくのが「SWOT分析」です。
だから「公開SWOT分析コンサルティングLIVE」を案内する時も
「社長、今ある『強み』や『今後のニッチな可能性』を論理的に整理し、社長が意識の中で思っている具体策を整理して、独自対策を明文化しましょう」
こんな言葉になるのです。
「SWOT分析をすると、飛んでもない具体策がでますよ」などというとそれは詐欺です。
しかし
「SWOT分析をすると、こんな対策も考えられるのかと新たな気づきがあるケースも多いです」
とはいえるでしょう。
4,傍観していた職員の反応
2時間の「公開SWOT分析コンサルティングLIVE」が終わった後、6名の若手税理士を含めた監査担当者から感想を頂きました。
そこにはヒアリングの技術的な質問や「自分がコーディネーターだったらどうだったか」という感想も頂きました。
この「公開SWOT分析コンサルティングLIVE」の一番いい点は、SWOT分析の技術やヒアリング、トークの現実を見るだけでなく、2時間の帰着点が分かる事です。
2時間でどこまでをゴールにして、その為にどんな段取りを組みながら「SWOT分析」を進めるかがリアルに体感できます。
彼らの感想や意見からも「このゴールのイメージが出きてよかった」」という声が多く上がりました。
下記が実際に2時間で行ったクロスSWOT分析です。画面はぼかしています。
2022年はいろいろな場面でSWOT分析ニーズが増えます。
ぜひともこの技術の経験数を増やしてほしいと思います。
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