会計事務所職員のコンサルタントスキル
「これからの会計事務所にはコンサルティングスキルが求められる」 どこかで聞いた事があるフレーズですが、しかしその通りだと思います。 ただ、コンサルティングスキルというのは幅が広くて、どこから手を付けるべきか 悩ましいところです。
一般の会計事務所は「財務コンサルティング」が自分たちのフィールドだと言いますが、 そのニーズがある中小企業はそこそこのレベルで、ある程度の規模があるところです。 多くの会計事務所の顧客構成は、70%以上が零細企業です。 零細企業にあったコンサルティングスキルがなければ、今の顧問先から評価されない事務所 が新規の企業から評価されるはずもありません。
そこで私たちは、零細企業が求めるコンサルティングニーズとは何かを、これまでいろいろ 探究してきました。 1つの結論は「文書化」してあげることではないか、ということです。 「文書化」とは、零細企業には言葉はあっても、文字での記録や「見える化」が極端に少ない のです。 だから、いつも同じテーマで右往左往したり、非効率的なのです。
言葉だけの指導は時代遅れ。現場での議事録入力スキルが重要
- 以前は「理屈を話して、帰る」だけの職員もいたが、今はそれでは通用しない。
- 指導現場の「見える化」をしなければ、コンサルティングの再現性が難しく、 顧問先に何も残らない。
- 「見える化」とは、会議指導なら、プロジェクターに投影しながら、議事録や決定事項を 職員がその場で入力し、参加者に見せながら会議を進める。
- また、分析をしたり、マニュアルや規則等を作る場合、議論しながらその場でフォームを 作り、入力していく。
- 職員の指導が終わったら、検討したことや決まった事が、データ文書で残る事が 大事である。
- 職員に取っても、その場で業務を終わらせ、作業を事務所や自宅等に持ち込ませない事で、業務効率が大幅にアップする。 現在、スマホやタブレット端末といろいろ情報機器はありますが、やはりノートパソコンで 聞きながら入力するというのはとても魅力的な指導です。
プロジェクターを映す場所がない顧問先では、モニターを持参して机に置いて、相手に見せる 事も出来ます。 私たちは小型のモニターをコンサルタントに持参させて、現場で入力状況を見せながら、指導 する方針です。 この方法で税務顧問だけでなく、会議指導料を別に取れるようになったケースもあります。
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