SWOT分析、KPI監査、経営承継可視化コンサルタントの嶋田です。

２月（2月１４日）のRE嶋田塾では、第１部で「経営承継10か年カレンダー指導の仕方」について講義した後、初めて実践的なロープレを行いました。

「経営承継10か年カレンダー」の有用性や意義は理論的には分かるけれど、実際に現場でどのような話法で、どんな進め方で記入が進むのか、多くの塾生の興味があるところです。

昨年に始まった「RE嶋田塾」は、コンサルノウハウと実例提供中心に行いました。

２期目となる2023年は、より実践的に「模擬ロープレ」を中心に「体感型」にシフトしていきます。

２月はその1回目だったわけです。

実際に「RE嶋田塾」での「経営承継10か年カレンダーのロープレ」はどのように進めたのか？

１，経営承継10か年カレンダーのヒアリングトークを公開

経営承継10か年カレンダーは

①社長・代表権交代時期、10か年の役職変更の予定

②各種承継準備、退職金取得時期、必要資金計画、相続贈与計画等

③10か年のだいたいの売上、利益予定

④後継者時代の商品戦略・顧客戦略、事業ドメイン等の具体的な戦略

⑤承継前後からの組織内役割分担明確化、後継者時代の組閣、同族の責任、役職等

を網羅的にヒアリングし、その文字化過程を見て貰いながら、いろいろな気づきや対策を経営者や後継者に考えてもらう手法です。

その一つ一つの誘導質問やトークをまず詳細に講義しました。

これまで「RE嶋田塾マスターコース」のメンバーにしか伝えてこなかったトークですが、今回はその一部を公開しました。

２，嶋田がコンサル役で模擬ロープレ 

一通り講義が終わった後、私（嶋田）がコンサル役になり、ある塾生に社長役になってもらい、20分のロープレをzoomで見て貰いました。

先ず記入用のフレームを用意し、それを画面共有してヒアリングしながら文字入力をしていきます。

経営者、役員などの主要幹部の年齢から役職推移、業績推移を聞き出し、いくつかアドバイスもしながら文字入力をしていきます。

そのヒアリング質問の過程、文字化の過程を見て貰うと、おおよそイメージができたようです。

因みに、社長役をしてくれた塾生も、実際の企業事例を言ってくれたので、少しイメージが沸いたと感想を言われました、

３，塾生がコンサル役で模擬ロープレ

次に、今度は私が顧問先の住宅会社の社長になりきり、塾生がコンサル役で「経営承継10か年カレンダー」のヒアリングロープレをしました。

塾生もフレームとヒントに沿ってどんどん書きだしていきます。

途中、いくつかアドバイスをしたい場面もありましたが、それはロープレ後の振り返りで伝えて学習してもらいました。

これからの「RE嶋田塾」ではこのように、塾生もいろいろな経験場面として模擬ロープレをしてもらい、実践の予備訓練の機会を増やすつもりです。

４，塾生の感想

その後、他の塾生からも感想を頂きました。

「経営者、後継者、主要幹部の年齢を10年間記載すると、年齢の限界や退任、その後継者などいろいろ考えさせられるので、この経営承継１０か年カレンダーは良い」

という感想を数名からもらいました。

実はこの「経営承継10か年カレンダー」は、ある意味誰が指導しても喜ばれる優れものです。

何故なら、経営者も主要幹部も１０年後の年齢を俯瞰してみると、このままではヤバいと気づくからです。

すると、しっかりした事業承継、部門承継をしないと会社も残された社員が大変な事になると「危機感」が芽生えます。

ヒトは危機感が芽生えると、その対策についてコンサルや税理士、士業が提案したことは真剣に検討するようになります。

だから、そこにビジネスチャンスがあるという訳です。

塾生にも伝えましたが、この「経営承継10か年カレンダー」は、無料でも良いから顧問先や見込み客に提案してほしいと思います。

そうすれば、その後のバックエンドである「経営承継顧問」の受注がしやすくなるからです。

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