ある介護施設の課長からの相談です。
「先生、上司がいろいろ仕事を次から次へと指示してきます。正直もう一杯いっぱいです。量が多すぎて、すべて中途半端。だから、また上司からそれを責められます。上司にも『これ以上無理です』といったんです。すると『君の仕事の進め方が悪いんだ』とにべもないんです。困ってます。」 と。
この言葉を聞いて、あなたはどう思いましたか?
A、 それは上司の仕事の指示が多いから、その課長は潰れ
そうなんだ
B、 それは、その課長の仕事の仕方が悪いからじゃないか。
その施設の組織の実態や、その課長のことをよく知っている
私の見解は、『B』です。
よく仕事が多くて押し潰されそうなんて言います。
じゃあどれくらい、物理的に仕事が多いのか?
その課長が仕事が多いと感じているのは、主に2つの点でした。
① 自身のスケジュール管理、先行管理ができてないから、いつ
もバタバタで、やっつけ仕事が多い
② 仕事を自分で抱え込み、部下に振れない こういうパターン
の管理職は、仕事に押し潰されるでしょうね。
しかし、それは上司の責任ではありません。
自分の要領の悪さの問題です。
多くのまともな上司は、特定の部下に対して異常な量の仕事
を指示する事はありません。
その力量や立場、やるべき事から判断して指示します。
しかし、指示された方の管理職は、自分の要領の問題は脇に
置き、仕事量を問題にします。
① ②も性格に起因してい る場合が多いですが、解決策はあ
ります。
と言うより、習慣化すれば、仕事量は格段に増えても、スト
レスはそれほど増えない方法です。
そんな魔法があるのか、と思ったでしょう?
実は簡単なんです。
それは、依頼された仕事を即、期限とその段取り(プロセス)
を欠いた工程表を作成する事です。
できれば、その仕事を依頼した上司と一緒に工程表を作るべ
きでしょう。
結局忙しいとバタバタしている人は、段取りが悪い訳です。
頭の中で、物事の工程やスケジュールを決めずに、行き当
たりばったりで動くから、ストレスを溜めてしまうんですね。
但し、指示を受けた時、上司の依頼した期限がいつも緊急
な場合は、それは上司の段取り不足、先行管理不足です。
そういう上司だと、確かに振り回されます。
しかし、その場合でも「〇〇部長、その指示を優先するな
ら、今抱えている◆◆の業務は1週間後の後回ししてもいで
すね」と、はっきり名言しないと上司もわかってくれませ
んね。
では、また次回。 嶋田でした。