SWOT分析、事業再構築、経営承継可視化コンサルタントの嶋田です。

事業再構築補助金は第7次から「原油高・物価高騰緊急対策枠」が追加されました。

ポストコロナで世界経済回復局面で起こった物価高、予期せぬ戦争や急激な円安による原油高・物価高騰で打撃を受けた中小零細企業の新規事業への挑戦に、補助金をつけようとするものです。

これまでも再生応援枠グリーン成長枠など、いろいろな追加発表がされましたが、今回は経済環境の激変でまさに大きなだ打撃を受けている訳です。

この状況はどこまで続くか見通せませんが、既存のビジネスモデルが限界にきている中小零細企業は多いようです。

仮に戦争が休戦したとしても、復興の経済で需給ひっ迫は続くでしょうし、戦後処理や補償問題で即今まで通りの経済回復とはならないでしょう。

また円安は構造的な問題で、戦後復興で欧米と更に金利格差が生まれるでしょうから、原油高・物価高・材料高は当面は継続すると見た方が良い。

すると、補助金を使ってでも「新規事業へビジネスモデル改革シフト」をした方が良いという事になります。

１、新規事業のネタは「強み分析」から

新規事業を検討中の方は、何等か今ある経営資源の活用から新規事業のネタを考えています。

自社の強み、既存客や業者との付き合いから派生した情報、もともと経営者がしたかったこと等々。

そこで一番最初に検討するのが「強み分析」です。

今ある「小さな多様な強み」をどう活かせば、どんな可能性があるか？

それを議論するところから始めます。

簡単な方法として、今ある「顧客資源の多面活用」があります。

ある商材でお付き合いしている既存顧客にまったく違う商材やサービスを提供する事です。

既に関係性はあるので、プレゼンも営業もしやすいでしょう。

その時同時に「機会分析」を平行します。

「強み」をいろいろ議論したら、次に「機会」というよりは、「強み」も「機会」も入り乱れて議論する方が、リアリティが出てきます。

２、今ある「強み」を徹底的に磨き上げると「機会」が見えてくる

結局「強み」を掘り下げ、その機能を求めるターゲットやニーズを深堀すると、「機会」が見えてきます。

普通の「強み」ではなく、今以上にどう「強み」をブラッシュアップすれば、「機会」につながるターゲットやニーズに反応するかを考えます。

「強み」をトコトン深堀するには

⑴もっと「とんがった強み」にするには、どこをブラッシュアップすべきか

⑵異常に「強い」と言われるには、どこをどう変えるか

⑶多分、他社はマネできないレベルに「強み」を進化させるには、どうするか

⑷ここまで「強み」をえぐったら、どんな人が金額に関係なく興味を示すか

こんな事を考えて「強み」をえぐっていきます。

「強み」がとんがっていればとんがっているほど目立つ事になり、ターゲットやニーズに刺さる事になります。

３、新規事業の成否は「徹底する事」と「諦めない事」 

そして、新規事業の成否は途中で妥協せずトコトンやり抜くことであり、成就するまで経営者が諦めない事に尽きます。

経営者自身が自分で直接やらず、誰かに任せたり、諸条件に妥協しこだわりを捨てたら、そこでお仕舞です。

 弊社のクライアントでも新規事業参入と設備投資から、10年経ってやっと軌道に乗ってきて、今や稼ぎ頭になったケースもあります。

その経営者も

「過去、何回新規事業を止めようかと思った。銀行からも言われたことがあった。しかし止めればこれまでの投資が無駄になるし、何より既存事業より差別化できるという確信があったから続けて来れた」

と言っています。

最終的には経営者の判断ですが、経営者が真剣に信じる道の新規事業なら、諦めなければ何とかなる確率は高くなると思います。

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

ビジネスモデル改革を検討中または指導（コンサルティング・税務顧問等）をしている方へ

7月7日㈭13:30～17:30　から

ビジネスモデル改革・実現可能な抜本対策重視型　経営改善計画zoomセミナー

を開催します。

「根拠ある経営改善計画書」にする為の「クロスSWOT分析」の進め方から、実際金融機関が納得した「経営改善計画書」の実例と検討方法も公開

詳しくはこちらから（6月13日までにお申込みの方は受講料半額）

https://store.re-keiei.com/pages/business-model-seminar