【経営承継10か年カレンダー】を作成する時、後継者時代の
経営戦略を決める必要があります。
経営戦略とは、「どこに、なにを、どうやって」を決める
事です。
そこに私たちはSWOT分析メソッドを使うように普及活動を
している訳です。
しかし、会計事務所職員の多くは、SWOT分析が難しいと
感じています。
SWOT分析が難しいのではなく、ヒアリング力と質問力、
コーチング、ファシリテーション技術、そして文字化技術が
難しいだけなんですが、どうしても「SWOT分析」などの
メソッドが難しいといいます。
私に言わせれば、メソッドにあまり優劣はありません。
あるのはそれを使う側のレベルと意識なんですけでね。
とは言っても、会計事務所職員が使いやすい質問やヒアリング
を使ってもらわないと、「経営戦略」の欄が白紙のままです。
そこで、久しぶりの「アンゾフマトリックス」を使ってみました。
「アンゾフマトリックス」とは、
既存市場(既存客)、新規市場(新規客)
既存商品(事業)、新規商品
をそれぞれ掛け合わせて行きます。
●既存市場×既存商品=市場深耕(浸透)
●既存市場×新規商品=市場開拓
●新規市場×既存商品=市場開拓(新規開拓)
●新規市場×新規商品=多角化(新規事業)
と定義されています。
これを「経営戦略」を聞きだすツールにするのです。
しかし、そうは言っても、「何をどう聞けば良いか」
分からないようです。
その証拠にこのアンゾフマトリックスは、TKCの財務会計
ソフトに入っているにも関わらず、それを使っている職員
が、私の知っている限りほとんどいません。
何故、「アンゾフマトリックス」が使えないのか?
それは、概念論は分かるが、具体的な質問事項になっていない
からです。
今回は読者への特別サービスで、「アンゾフマトリックス」
の各項目の質問を紹介します。
これでも「質問できない」というなら、それはビジネスマンと
しての資質の問題です。
各窓の質問項目は、当社が指導している会計事務所で使っている
モノです。
これでロープレも可能です。
実は、SWOT分析の「機会」を聞きだすヒントと被っているんですけどね。
SWOT分析だと難しいと言うくせに、アンゾフマトリックスなら
できるという、変な輩はやはり物事の本質が分かってない証拠です。