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後継者塾講義② 後継者の思い込みと期待先行は会社を滅ぼす

後継者に限らず、「思い込み」と「期待先行」が強く、他人の意見に耳を貸さない「独善的な人」はいます。

これは性格なのか、生い立ちなのか、自分がすべて正しいと思っているのか

こういう後継者が会社を承継すると、やはり「悲劇を迎える確率は高くなる」と思います。

私が存じ上げている企業でも、そういう後継者が後を継いで、幹部・社員から見限られて、多くの人材が退職した企業があります。

独善の後継者には人はついてきません。

その後継者の親である前社長の気持ちを考えると、言葉もありません。

だから、後継者の「思い込み」と「期待先行」は厳に戒めなければなりません。

 

① 後継者がやりたい事・始めたい事は理にかなっているか

前経営者の踏襲や物まねだけでは、企業は成長しないと述べました。

では、前例にとらわれず、新たな事を始める後継者なら、優秀なのかと言えば一概にそうとも言えません。

私たちは、今までいろいろな企業の事業承継時の顧問をしてきた経験から学んだ事があります。

それは、 後継者の「思い込み」と「期待先行」の戦略は、往々にして成功しない  という事です。

「思い込み」が強いと、第3者的な意見・公平客観的な意見でも、自分の意見と違う意見には、自分への批判だと思い込み、耳を貸そうとしません。

そして、自分の考える戦略は正しくて、他人が言う戦略は間違っていると意固地になっていく人がいます。

自分の耳に都合よい情報を鵜呑みにして、「根拠もなく上手くいくはずだ」と思い込んでいる訳です。

「期待先行」とは、自分の頭で考えた戦略のプラス面ばかり考え、マイナス面から目を背け、やる前から過剰な期待ばかりする事です。

これも「思い込み」と同じく、「根拠もなく上手くいくはずだ」という自己中心的なイメージで出来上がっています。

余談ですが、成功するタイプは「悲観的に準備し、楽観的に行動」する人と言われます。

即ち、「実際に取り組む前には、簡単には上手くいかないという前提に立ち、考えられるいろいろな課題に手を打ち、万全の準備をします。

そして一旦ゴーサインしたら、あれこれ考えず、積極的に行動する」事を言います。

しかし、「思い込みと期待先行」タイプは、逆で「楽観的に準備し、悲観的に行動する」ようです。

「事前の準備もほどほどに行動に移し、実際に進んだ後に『本当にこれで良いのかと悩み、消極的になり、チームを惑わせる』ことです。

こういう「楽観的に準備し、悲観的に行動する」タイプには、

既存のビジネスモデルがダメだから、もう限界だから、

「とりあえず儲かるそうな商売に手を出すタイプ」

「新商品に夢を掛けるタイプ」

「新規事業に過剰な期待を抱きつぎ込むタイプ」

などのタイプがいるようです。

だから、戦略を決める時、「思い込み」や「期待先行」ではなく、「理にかなっているか」を意識すべきなんです。

 

どういう点を意識すべきか、

●後継者自身が「やりたい事」「始めたい事」は、筋の通った価値観に基づいたモノなのか?

●今の会社の経営資源や外部環境を考えた時に、理屈があった戦略なのか?

●思いつきではなく、寝ても覚めても気になり、長年追いかけられる戦略なのか?

●荒唐無稽な戦略ではなく、地に足の着いたリアルな戦略なのか?

●同業者、競合と比較して、少しでも優位になれる戦略なのか?

そういう「一本筋が通っているか」、「理にかなっている」かどうかなければ、上手くいくはずがない訳です。

 

② 前社長がこだわった理由も知るべき(物事には根拠がある)

前社長に批判的な後継者がいます。

「社長のやり方では、これからはダメだ」

「これからは、こういう戦略が主流だ」と。

後継者の中には、『思い込みと期待先行』で、前社長や歴史的な事象を軽んじて、自分なりの経営戦略をやろうとする人がいます。

ここで、後継者の方に、ちょっと立ち止まって考えていただきたいと思います。

確かに時代が変わり、経営戦略も変えるべきかもしれません。

しかし、前社長がもし、間違った戦略をやっていたら、当の昔に倒産していたはずです。

業績が悪いと言いながらも、「現在も事業を継続している事実」とその背景をしっかり見ていただきたいですね。

地に足のついた事業をしてきたから、今がある訳です。

カタチや見かけ、雲をつかむような戦略だけで事業は維持できません。

必ず、自社を支えてきた論理的な根拠があります。

その根拠こそ、大事にすべき価値観かもしれません。

 

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